最近公開された吉村義弘氏の著書『80歳の壁を超える食事術』の動画を参考に、高齢期における健康と食事のあり方について、重要なポイントをまとめました。
この記事では、私たちがこれまで持っていた「健康=痩せている」という常識を覆す、新しい視点をご紹介します。
痩せないことが最高の健康貯金
若い頃は「健康=痩せること」と考えがちですが、著者は65歳を過ぎたら「痩せないこと」が何より大切だと強調しています。
最新の医学研究では、肥満度を示すBMIが高い人ほど、病気後の回復が良いという「肥満パラドックス」が明らかになっています。
高齢者が痩せると、病気や怪我をきっかけにサルコペニアやフレイルに陥りやすく、それが認知症や寝たきりにつながるリスクを高めてしまうのです。
食べることを楽しむ「食べたもの勝ち」の食事術
65歳を過ぎたら、無理な食事制限はせず、好きなものを食べて体重を減らさないことが重要です。
特に、毎日タンパク質を積極的に摂ることが推奨されています。肉、魚、大豆製品、乳製品などを毎食取り入れることを意識しましょう。
食事量が自然と減る高齢期だからこそ、「食べたもの勝ち」という考え方が大切になります。
孤独な食事は健康を損なうリスク
社交的で、誰かと一緒に食事をする習慣がある人は、健康的に長生きする傾向にあります。食事は栄養を摂るだけでなく、コミュニケーションを楽しむための大切な時間です。
一人ではなく、誰かと食卓を囲むことを心がけましょう。
食事と合わせて行うべき「プチ筋トレ」
健康寿命を延ばすためには、食事だけでなく適度な運動も欠かせません。
しかし、ただのウォーキングだけでは不十分で、筋肉をつけるための「プチ筋トレ」も重要です。
少しきついと感じる程度の負荷をかけることで、サルコペニアやフレイルを予防し、健康な体を維持することができます。
80歳の壁を超えるための「健康貯金」
日本の平均寿命は長いですが、介護を必要としない「健康寿命」との間には大きな差があります。
著者は、この「80歳の壁」を超えるためには、65歳から70代までの間に、体重、筋肉、そして社会的なつながりという3つの「健康貯金」をしっかり作っておくことが大切だと述べています。
最後に
この本には、健康で生き生きと年を重ねるためのヒントが満載です。
もしあなたが「80歳の壁」を健康に、楽しく、乗り越えたいと考えているなら、ぜひ吉村義弘氏の『80歳の壁を超える食事術』を手に取ってみてはいかがでしょうか?